【人生の転機】

ボロボロの就活時代→IgA腎症に出くわした

皆さんこんにちは!暑いですね!!

毎年毎年、一層暑くなってきているように感じるのは、地球温暖化のせいでしょうか。

こんなに暑い日は思い出します。

15年ほど前、炎天下に黒いリクルートスーツ姿で東京都内を駆け回っていた頃を・・・。

そしてIgA腎症という名前の病気に出くわしてしまった頃を・・・。

怒涛の就職活動

私がIgA腎症というワードを知ったのは、大学院生1年生のことでした。

当時は大不況。そんな最悪のタイミングで、私は地獄の就職活動真っ只中でした。

毎週のように飛行機に乗って、数日間東京へ遠征。説明会やら面接やらまとめて足を運ぶ。

真夏の炎天下でも真っ黒のリクルートスーツ姿で重いスーツケースをガラガラ引っ張る。

東京の街は、若い子たちがオシャレな服着て涼しい顔してワイキャイはしゃいでいる。

就職活動を始めた頃は、CMで流れているあんな会社に行きたいなとか、あんなオシャレな会社で働きたいなとか夢見ていたものです。

でも、その夢はほどなくボコボコに壊れました^^;

エントリーシートを大量に郵送し、結果を期待して待っているとお祈りメールがしれっと届く。

グループディスカッションでは、何か発言しなければと無理矢理キャラ変してハキハキしゃべったり。(そんなキャラじゃないだろうに・・・)

「面接には、ありのままのあなたでいらしてください♪」と採用担当のお姉さんは言うけども、そりゃーキラキラしてるあなたは受かるでしょうよ。(うしゃろんは、ありのままでいったらどうやっても落ちてしまいそうなキャラです。)

最終面接に呼ばれては落ち、呼ばれては落ち、友達はどんどん大手企業に内定が決まり、もう悲しくて辛くて仕方ありませんでした。

この頃の就職活動を体験した方は、きっと共感できるのではないでしょうか。ほんと、大変な時代に当たっちゃったものですよね。

心身ともに、限界ギリギリの生活を送っていました(o_o)

就活よさようなら、igA腎症こんにちは???

そんな私でしたが、何とか何とか8月に東京の一社から会社に内定をいただき、晴れて就職活動を卒業することができました。

まるで蜘蛛の糸です。ツーっと空から糸が降りてきてスッと掴めた。晴れて、地獄、脱出!!

ばんざ〜いばんざ〜いと喜んでいた頃、大学からお手紙が。

それは、健康診断の再検査結果の通知でした。

実は春の尿検査に引っかかっていて、その後、再検査を受けていたのです。

恐る恐る開けてみると…

<尿検査結果>

4月:蛋白-、潜血1+

7月:蛋白1+、潜血3+

潜血3+??? 潜血って何だ? 3+ってどこか悪いのか?

4月の検査結果では要再検査でしたが、今回は精密検査になっていました。

これは!!!と思い、急いで大学病院で精密検査。ドキドキしながら女医さんから説明を聞きました。

先生
先生
IgA腎症という特定難病疾患の可能性がありますね。

うしゃろん
うしゃろん
な、難病?

先生、サラサラと絵を描きながら説明してくれて

先生
先生
腎臓ってこんな風に2つの臓器からなっていて、ここを拡大すると、毛糸のような糸球体っていう組織があるのだけど、ここの病気かもしれない。

うしゃろん
うしゃろん
ひえええ!先生先生!それはどうすれば治るのですか?

先生
先生
まだ確定はできなくて、確かめるには腎臓に針を刺す腎生検をする必要があるね。 でも今の時点ではまだ検査するほどではないよ。今後は定期的に検査していったほうが良さそうね

一旦は何も治療することもないので終了となりました。

これまで、腎臓に何か異常を指摘されたことはなく、家族にも腎臓病の人はいません。

何で腎臓だったのか、未だにわかりません。

生まれつきの体質と言われたこともありました。

今振り返ると、IgA腎症という存在に初めて遭遇したこの瞬間が、人生のターニングポイントだったかもしれません。

学生でしたし、難病と聞いてもあまりイメージを持てませんでしたが、自分には少なからずその因子があるのだなあと、この日から少しだけ警戒するようになりました。

晴れて社会人。激務!!

無事に大学を卒業後、上京して春から就職。

技術営業として毎日あっちこっちに出かけ、スーツ姿で思い荷物を持って都内を駆け巡る。

あれ?これって就活とあまり変わらないんじゃ・・?^^

土日もなんとなく会社のメールが気になってパソコンを開いちゃったり。お客様に説明しないといけないので土日は勉強しないといけなかったり。

働いて、働いて、たまにぶっ倒れて熱出して、働いて。

人生で一番働いていた時期かもしれません。

そんな日が続いた約3年半後、私は突然IgA腎症を発症しました。

上京して以来、1年に2回ほど、勤務地の近くの大病院に定期検査のため通っていたのですが、なんとなく、「最近の疲れ方はおかしいぞ??」と思い、定期検査の時期も近かったので病院にかかったところ、あれよあれよと即入院となりました。

腎臓は多くを語らない

腎臓は沈黙の臓器と言われていて、気づいた時には、病気が進行していることが多いそうです。

「私病気だよ〜、早く病院連れて行って〜、ほらほら、お腹痛いでしょ〜」とか教えてくれれば良いのにね。

実際、私も診断がつくまでは、どこかが痛いとか、具合が悪いと感じることはありませんでした。

だけど、心配性な私は、ちょっとでも会社の健康診断が引っかかったり、「最近尿が泡立つっているかも?」と感じたら病院に飛んでいったものです。(気のせいだったことも多いですが)

しかし、心配性な故に、急速な悪化を絶妙なタイミングで気づくことができました。

元はと言えば、学生時代の時に尿検査が引っかかったからこそ自分の身体の異変に一早く気づくことができたのだと思います。

もし学生時代に何も引っかかっていなかったらそのままにしてしまったでしょう。

尿検査に引っかかった方は、身体のSOSをいち早くキャッチできてラッキーかもしれません。

健康診断はちょっとでも異変が検出されたら拾ってしまい、アバウトさがありますが、

尿検査、なめるべからずです

きっと体は何らかのメッセージをあなたに送っています。

気にしすぎることはありませんが、少しだけ頭においておけば安心かもしれません