皆さんこんにちは!
今年も社労士試験が来週に迫ってきましたね!
私自身、2回目の社労士試験で合格できたのですが、2年間この時期は自分を追い込んでいました。
一年に一度のこの日のために、皆さん一生懸命頑張ってこられたと思います。
皆さんが力を発揮できるよう祈っています。
今日は、私が社労士試験を志したきっかけを振り返りたいと思います。
Contents
IgA腎症寛解から3年後
特定難病疾患であるIgA腎症と診断され、治療・転職してから3年経ちました。
おかげさまで、体調も安定していて元気に毎日過ごせていました。
新しい仕事を覚えるのに必死だったけど、何とか軌道に乗ってきました。
しばらく一人だったけど、ひょんなことで現在の主人と出会いトントン拍子に結婚。
そしてちょこちょこと資格を取得したりしていました。
以前、IgA腎症の治療のための入院の際にLECという資格学校の公務員試験講座で勉強していました。
結果的には公務員試験は落ちてしまったのですが、当時は勉強に没頭することで入院の辛さや不安を忘れられ毎日が充実していました。
仕事も落ち着いてきたので、また何か勉強をしたいと思っていました。
社労士が気になる。でも失敗するのが怖い・・・。
私はIgA腎症という病気になった時、健康保険をはじめ、あらゆる公的な制度にお世話になりました。
傷病手当金や高額療養費をはじめ、様々な制度のおかげで働けなくても生活することができました。
また、以前人事関係の仕事をかじった時があったのですが、採用者、退職者、育休取得者のための様々な手続き業務に触れ、公的な制度を受けるには正確な知識と手続きが重要なことを知りました。
知識があれば、自分や家族が病気や失業、出産するときなど、何かが起きたとしても「知っている」ことで不安を軽減できるのではないか。
人事の仕事はどの会社でも必要な大事な仕事。正確な知識を身につけていれば、組織の役に立てるのではないか。
もっともっとこれらの知識をつけたい、そして可能なら仕事に活かしたい。
今は人事とは関係のない仕事に就いているけども、いつかまた人事の仕事に就きたい。
1日でも若いうちに、自己投資して自分の脳を働かせて強みを身につけておきたい。
やりたいことや夢が広がり、
最終的に行き着いたのが「社会保険労務士」という仕事の存在です。
社会保険労務士試験について
社労士とは
社労士は、社会保険労務士法に基づいた国家資格者です。
企業の成長には、お金、モノ、人材が必要とされておりますが、社労士はその中でも人材に関する専門家であり、「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」を目的として、業務を行っております。
社労士は、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じるなど、業務の内容は広範囲にわたります。
引用:全国社会保険労務士会連合会ホームページ
https://www.shakaihokenroumushi.jp/about/tabid/203/Default.aspx
社労士試験の合格率
試験の合格率はこちらです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年度 | 37,306 | 2,937 | 7.9% |
2020年度 | 34,845 | 2,237 | 6.4% |
2019年度 | 38,428 | 2,525 | 6.6% |
2018年度 | 38,427 | 2,413 | 6.3% |
2017年度 | 38,685 | 2,613 | 6.8% |
2016年度 | 39,972 | 1,770 | 4.4% |
2015年度 | 40,712 | 1,051 | 2.6% |
2014年度 | 44,546 | 4,156 | 9.3% |
合格率は例年一桁で6〜7%で推移してしますが、年度によっては2.6%という驚愕の年もあります。
試験範囲
社労士試験の合格率の低さは、その試験範囲が膨大なことも理由の一つです。
労働基準法から雇用保険、年金など、ありとあらゆる内容を勉強します。
試験科目 | 選択式 計8科目(配点) | 択一式 計7科目(配点) |
---|---|---|
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) |
1問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) |
1問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | |
健康保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 8問(40点) | 70問(70点) |
試験時間
試験は毎年8月の第四週の日曜日に行われます。
試験は午前・午後に分かれていて、
午前は選択式80分、午後は択一式210分の試験です。
この通り、真夏の中の長丁場の試験となり、体力と精神力が求められます。
試験の合格基準点
社労士試験には合格基準点が設けられており、年度によって合格点が異なります。
合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定めます。
各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合は不合格となります。
(合格基準点は、合格発表日に公表されます。)。
一般的に、選択式試験では各科目3点以上、択一式では4点以上もぎとらねばなりません。
何がなんでも、3点を死守しなければなりません。
ただし、選択式試験においては正答率によって、合格基準点が3点から2点になったり、
年度によっては1点になる年もあります。
令和3年度はこちらでした。
令和3年度 合格基準点
選択式:
総得点24点以上かつ各科目3点以上
(ただし、労務管理その他の労働に関する一般常識は1点以上、国民年金法は2点以上)
択一式:
総得点45点以上かつ各科目4点以上
(救済科目は無し)
まずは宅建士にチャレンジ
大学受験、大学の勉強、就職活動など、あらゆる場面で失敗ばかりしてきた自分は、随分臆病になっていました。
そもそも理系出身で法律は中学生の公民レベル知識。自分が受験など目指して良いものだろうか…?
なるべくならもう失敗したくない…。
でも社労士は気になる…。
そう思って、まずは力試しとして宅建士を受験。
理由は二つあり、
まず一つ目は社労士より合格率が高いこと(宅建士の合格率は15%くらい)。
何か一つ成功体験を作って自信をつけたいと思いました。
二つ目は、宅建士と社労士の勉強の知識はかぶりませんが、法律の勉強という点では通じるものがあると思ったからです。
社労士の勉強をする前提として、自分自身に法律を勉強する資質があるのか確かめたいと思いました。
社労士受験を視野に入れよう。
こんな目標を立てて、宅建士にチャレンジを決めました。
TACで宅建士講座を受講
私の場合独学は無理だと思っていたので
講座は、TACのWeb通信講座を選択しました。
公務員の時はLECでしたが、情報収集しているうちにTACが自分に合っていると思ったからです。
★TAC 宅建士スマートWeb本科生
https://www.tac-school.co.jp/kouza_takken/takken_crs_sweb.html
宅建士は全部で30コマくらいの講義数で、半年間のカリキュラムでした。
講師の笠松先生による宅建士の勉強が大変わかりやすく、初学者の私でも楽しく勉強することができ、法律の勉強のおもしろさを知りました。
また、半年間という限られた時間の中でどうやったら合格できるかスケジュールを徹底的に考えました。
宅建士合格。小さな自信を得た
そしてこの年の宅建士試験に無事合格。
国家試験に合格できたという嬉しさ、
何の取り柄もないと思っていた自分だけど、やればできる!という小さな自信を感じられました。
また、試験合格後には、世の中がこれまでと違って見えました。
-
- テレビで流れている不動産や建築関係のニュースに興味を持つようになった。
- 道端の建築工事看板や、道路標識に書かれている「第1種住居地域」という文言にも目が行くようになった。
- 仕事では不動産業界ではなくても、契約関係は基本を知っているので作業にならず理解しながら仕事を進められるようになった。
- SUUMOの物件の紹介文が頭に入ってきやすくなった。
この新しい景色をまた見たいなぁと思うようになりました。
資格取得の勉強は、頑張った分だけ何倍にもなって自分のところへ戻ってくると感じました。
宅建士の勉強の経験は社労士合格まで遠回りでしたが、自信のなかった私には貴重な経験となりました。
やっぱり私は社労士になりたい!
この勢いのまま勉強したい。
勉強の習慣がついていた頃だったので、このまま何か勉強したいと思っていました。
宅建士に向けて勉強して良かったのは、民法を学べたことはもちろんですが、「勉強の方法」を学べたことです。
講師の先生や予備校からの情報をもとに、効率的に勉強できたと思います。
宅建士の勉強の経験から、TACの講座のクオリティに安心感を持っており、次に何か受験するとしたら、またTACを選びたいと思っていました。
いよいよ社労士の勉強を始めても良いころかな…
ものすごく難しいと聞いているけど、一歩踏み出すなら今かな…
夢が広がったり不安に思ったり、埒が開きませんでした。
悶々としてしまいますが、IgA腎症の治療中に公的な制度を知ったあの時の安心感を忘れられませんでした。
絶望の中にいても知っていることで光が差すことがある。
難しいかもしれないけど、やっぱり私は社労士になって何かのかたちで役に立ちたい。
というわけで、TACの窓口に足を運ぶことにしました。
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